2017年 04月 23日
下町の |
親父の仲間の訃報を知る。
この人は浅草の千束に根を下ろし、
吉原辺りを顔として生きた人だった。
ここではYさんと書こう。
子どもの時、よく遊んでくれたらしいが、
実はあまり覚えていなかったのが本音。
今から20年ぐらい前になると思うが、
親父の店にまたよく来るようになった。
こういう事はよくあり、突然いなくなる人、
突然旅に出る人、非現実の世界に行く人、
などなどうちではそんなに珍しい事ではなく
去る者は追わず来る者は拒まずが基本の
うちの親父らしく、周りに集まる人は
それが心地よいのかも知れないと今は思う。
Yさんがまた現れるようになった
ちょうどその頃、Yさんはアメ横で飲み屋を
オープンした事もあり、ちょくちょく
その店の手伝いに行ったり、
遊びに行ったりしていたので
すごく可愛がってくれてた。
あとYさんは普段特殊な職業もしていて
俺はそっちの職業を手伝う事も多かった。
今だから話せる話しなのだが、
10年前ぐらいに友人のさくまっちが
吉祥寺近辺から浅草に引っ越す事が
決まった時、引越し先が近所なので、
さくまっちに紹介しようか迷ったのだが、
普通の人ではないのでやめてしまった。
だけどもし何かあった時は
きっと助けてくれたはずだろう…。
時は流れ今から8年前にバンマスを紹介しに
浅草まで出掛けた事がある。
我々はその日、葛飾の堀切にある
印刷屋を訪ね、その後、立ち飲み屋から
寿司屋へ行き、そこからYさんがいる
浅草へ寄る事にした。
訪ねて来た事を喜んでくれてYさんは
まず本気の焼肉屋に連れて行ってくれ、
食べろ!飲め!食べろ!飲め!攻め。
この焼肉屋、場所が場所だけに
客は風俗店とパチンコ屋のボーイしか
いない事はいうまでもないのだが…。
バンマスかなりのカルチャーショック…。
そして国際通りに出て海鮮居酒屋へ。
そこでまた食べろ!飲め!攻め。
そして鉄板焼き屋へ行ったが閉店で
我々はホッとした事を覚えている。
バンマスがあんなにものすごく驚いた事は
後にも先にもYさんだけだったと思う。
「宵越しの金は持たぬ」Yさんの
スタイルは男として昔から本当に憧れた。
そして親父の友人らしい人だった。
色んな事を教えてくれて
本当にありがとうございました。
安らかに
by steelfriend
| 2017-04-23 23:30
| 自分事
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