2013年 08月 13日
最初の・・・ 友の会 |
昭和13年生まれの両親だった事もあり、ハワイアンという言葉や音楽は同世代の人よりはよく聞く環境だった気がする。 はじめて自分が「あ~ハワイだな~」と思ったのは幼少時行った「サマーランド」や7歳の頃に行った「常磐ハワイアンセンター」(現在はスパリゾートハワイアンズ)だと思う。あの独特な温室の湿気とニオイ。そして生演奏のハワイアン。これを聴いた事により「あ~ハワイだな~」と思ったのだろう。
そして1984年に沖縄に行く事となる。もうまるで海外旅行へでも行くような気分だった。今でこそ「琉球民謡」だとか「沖縄音楽」は誰もが知っているが、自分が行った1984年頃は涙そうそうや島人ぬ宝もない頃なので、ホテルのディナーショーやロコが集る場所へ行かないとちゃんとした沖縄音楽を聴ける機会はなかったと思う。 ただハッキリと記憶があるのは当時キンカンのCMで「♪~虫に刺されてキンカン塗れば~♪」と沖縄音楽に乗せて流れていた事もあり、ホテルでのショーが流行っていたらしい。だがプールサイドや浜辺、街角ではハワイアンが流れていた。言葉は良くないが、ハワイに行けない人がとりあえず南国の沖縄へみたいな旅行会社のキャッチコピーだったのだろうか。 10歳の私は「南国イコール、ハワイアン」と思った。今思えばリピートで流れていたのは多分「カイマナ・ヒラ」と「タ・フ・ワ・フ・ワ・イ」と「ブルー・ハワイ」だと思う。 余談だが沖縄の浜辺で当時大ヒット!石川優子とチャゲ本物の「ふたりの愛ランド」を聴いた(笑)。多分営業だったのだろう。と思い、今調べたらJAL沖縄キャンペーンソング (1984年)と書いてあったのでドンピシャどストライクの年だったようだ(笑)。これで納得。
子供の頃から歌謡曲をキャバレーで聴いて育ったので自分にとってスティールギターはマヒナスターズやバッキー白方と思っていた。だがそれはハワイアンではなく、「愛して愛して愛しちゃったのよ」「ウナ・セラ・ディ東京」「涙くんさよなら」だとか「南国の夜」「俺はお前に弱いんだ」と言う感じで完全な歌謡曲。スティールギターとハワイアンが繋がるのはその後だった。
ギターを弾きはじめ最初に「これハワイアンだよな?」と思ったのはユニコーンの「命果てるまで」だった。実は当時ユニコーンが好きではなかったが、後輩のシュウちゃんがとにかくユニコーンしか聴かないヤツで「これどうですか?これどうですか?」と聴かされるうちに好きになった曲だった。イントロがウクレレでエレキギターはスティールなのかボトルネックでのスライドなのかは分からない。リヴァーブたっぷりのクリーントーン。そしてコード進行が今思えば「それっぽい」。これは後輩とよく弾いた。
はじめてスティールギターを手に入れたのは3千円の物だった。それもテスコ(楽器メーカー)が好きってなだけ。以前からスティールには興味があった。それはブルースバンドをやっていた事もあり、スライドギターが好きだったからだ。なので3千円ならと言う感じだった。それに当時エアガレージにはスティールギター用の弦がなぜかワンセットだけあった。なので届いて直ぐスティールをガレージに持って行き弦を購入。その場で弦を張り替えEチューニングにして川内さんと遊んだ。すると川内さんが私物のトーンバーを「持って帰って良いよ」と貸してくれた。その日のうちに曲を作った。今でも音源が残っている。泣ける程ひどい。ちなみにタイトルは「マキマキトロ」と書いてある。 話を戻すがその川内さんとスティールで遊んだ事で当時ウクレレ教室をスタートしていた漣さんに「スチール教室お願いしてみようか?」と言う無茶からいろいろと話が始る。
当時後輩のレコーディングを毎晩していて録音が終わると西荻か高円寺で飯を食いながらミーティングしていた。その頃高円寺には夜中の1時頃までやっている面白いレコード屋が北口の純情商店街にあり、我々は何時もそこに寄っていた。スティールを手に入れたばかりの頃だったのでハワイアンを聴きたかったのだが、何を買えば良いか分からずにいた。そこで1枚100円のレコードに出会う。
これが人生初のハワイアンレコードとなる!「Hawaiian CD-4 DELUXE」 演奏は「Jack Demello & The Hawaii‘s Greatest All Stars」とある。とは言っても買った時はなんのこっちゃ分からないで購入。分かったのは「ハーブオオタだ!」と言うだけ。それにしても面白くもおかしくもないジャケットだ(笑)
今日引っ張り出し、このレコードを洗った。「あ~これ最初だったんだよな~」と・・・。数年前やはり引っ張り出して聴いた時に衝撃を受けた。買った当時はオオタさんしか分からなかったが、こちらもハワイアンにハマったお陰でこのレコードの参加ミュージシャンに驚く。まずスティールギターは「Barney Isaacs Jr」と「Billy Hew Len」なのだ。バー二ーさんはあのハワイコールズ黄金時代から解散まで在籍したレジェンド。そしてビリーさんは左手首がなくハンディがあるのだが、素晴らしい演奏をするスーパープレイヤーなのだ。そして超有名なハーブオオタさんがウクレレを弾いている。
ここまでは前に分かっていた事。今このレコードの事を検索してみたが全く情報がない。有名なミュージシャンが多数参加しているのに?と思いさらに調べると、私がタイトルだと思っていた「Hawaiian CD-4 DELUXE」というのは1974年当時の最新技術?CD-4方式4チャンネルアルバムと言う意味らしく(笑) さらには「ハワイ現地でCD-4最新録音」と書いてある・・・なんじゃそれ。 「Jack Demello」でいろいろ調べると分かった事は 「On a tropic night」と言うタイトルで同じ音源が発売されていたようだ。ただジャケと曲順などが違う。 1974年3月7.11.12.13日の4日間にわたり、ハワイ最大の、そして最新設備のサウンズ・オブ・ハワイ・スタジオで録音されたとある。
これがファーストハワイアン。今では百枚近くハワイアン音源がある。良いか悪いか分からないがこの1枚のレコードと出会ったお陰でハワイアンにハマっていく事となったのだ・・・。
そもそもこのレコードを引っ張り出したのは桜井さんの真似をしてレコードを洗ってみようなんて考えたからだった。やり出し気付けば3時間もレコードを洗っていた。夢中になれて面白いのだが結構疲る。しかももう夕方。仕事は休みだがこれじゃいかんと思い電車に飛び乗り新宿へ。妻を迎えにと言いつつ足はディスクユニオンへ向かっていた・・・。
ソーキそばを食いたかったがナポリタン食べに来たんじゃないの?と言われる。あ、それも良いな~と思ったが行きたかったナポリタン屋が分からない。なので「ビフテキ家あづま」へ行った。なんなんだこのお子様ランチみたいのは・・・。カレーライスにナポリタン、そしてクリームコロッケって・・・。
末廣亭前にてポスターを発見。アロハマンダラーズは落語芸術協会会員によって構成されたハワイアンバンドらしい。かなり気になる。昔俺もさくまと「アホヤエロイヤンズ」ってのやってたけどね・・・。
by steelfriend
| 2013-08-13 23:30
| 自分事
|
Comments(0)