2020年 05月 22日
愛とアルニコ 友の会 |
そしてたまにレストランや飲み屋で
演奏する時も最近はこのアンプ。
確か数年前に1万2千円ぐらいで
中古購入した記憶です。
それにしても練習用アンプってのは
いちばん使用する事が多いのに
リスペクトなし、使いっぱなし、
と言う感じで初代から現在まで
いったい何台目なのだろうか?と
あまり練習用アンプにこだわりなく
なんだか少しかわいそうな気も…。
もちろんこのチャンピオン600は復刻版。
ルックスはまあまあ似てるかな?
って程度で本物は別物です。
例で言えば女の子から「わたしの友達の
◯◯ちゃんはミポリンに似てるよ!」
って紹介され、あ、まゆ毛は似てるね、
ってレベルぐらいだと思ってくれれば
と思いますって分かりにくいっすか?
まず本物とは中身が全然違います。
本物は両手で数えられる程度の
少ないコンデンサーが宙吊りにされていて
いたってシンプル?チープな作りですが
復刻版は大量生産可能なプリント基板。
そして整流管ではなくIC系。
本物最大の魅力だと思われるプリ管は
6SJ7のメタル管が使われているのに対し
復刻版は12AX7に変更されています…。
そしてギターアンプのポイントとなる
6インチのスピーカーはアルニコではなく
よく分からない物が使われている点…。
「きっと君の様な 君を探す♪」と
どこかで聞いたような歌の詞ですが
君はあの子に似ているけれど
内面が全然似てなくて愛せないよ、
みたいな感じで完璧な近年アンプです。
と言う事でもっと愛せないものか
自分なりに考えてみました。
少しずつ集めやっとみなさん集合。
最初に付いていた真空管は
パワー管、プリ管ともチャイナ管。
なのでちょっとだけ贅沢し、
60年代の真空管に交換。
今回使うのはパワー管に
シルバニアの6V6GTと
プリ管にもシルバニアの12AX7
今回すごく楽しみだったのは
このジェンセンの6インチスピーカー。
ギターアンプに興味を持った20数年前、
交換用スピーカーが欲しくても、
セレッション社とエミネンス社程度で
当時はあまり選択肢がありませんでした。
その後、イタリアのスピーカーメーカー
(SICA Altoparlanti社)がライセンス契約
ジェンセンスピーカーを復刻。
破れてしまったスピーカーを
エミネンスとかで代用していたので
フェンダーアンプファンは待ってました!
言う感じで復刻版ジェンセンを購入。
わたくしが日頃通っている吉祥寺の
エアガレージの床に、当時ジェンセンの
復刻版スピーカーがずらっと並んだ
あの日の事は忘れられません。
ただその復刻ジェンセンも
8インチから15インチまでは
発売されたのですが、ツイードチャンプや
チャンピオン600などに使われていた
6インチスピーカーの発売はなく、
仕方なく8インチスピーカーを入れる為、
バッフルを6〜8インチに広げて
皆さん使用していました。
その後、リプレイスメントパーツを扱う
米国会社が6インチスピーカーを発売。
その辺りまでは知っていたのですが、
この数年は全く調べもしませんでした。
弦などを買う時、久しぶりにパトロール。
すると6インチスピーカーが
ジェンセンから発売されていました。
がしかしそれはフェライトマグネット物。
だけどそれでも良しの価格約4千円。
最高じゃないか!と思って早数年経ち、
また久しぶりのパトロール…
すると6インチのアルニコスピーカーが
発売されているではないですか!!!
フェライト4千円に対しアルニコ8千円。
かなりわかりやすく倍です。
倍でもこりゃ迷わず即買い。
またステッカーがかっこいい。
(※ステッカーは音に関係ありません)
スピーカーケーブルは手持ちの
ベルデン社の9497を使用。
ジャックはスイッチクラフト社の
#226 L型を使用。
スピーカーケーブル作りをし準備万端。
Stay Home 配線作成工作。
とりあえずコンデンサー類からの
液漏れなどはなさそうです。
目視出来る赤色のコンデンサー3個。
次の機会には交換したい気分です。
(10円程度の物を200円程度の物へ)
Stay Home 電気工学。
ちなみに近年の安いアンプに使われている
格安真空管や格安コンデンサーや配線、
最低ジャック、最悪ポットなどを
普通レベルの物に取り換えるだけでも
音はかなり安定し良くなるので
おすすめ簡単アップデートです。
あとずっとアジア製だと思っていた
このチャンピオンはアメリカ製で
かなり驚いてしまいました…(笑)
なのでアンプの箱はしっかりとした
分厚いパイン材をちゃんと使っていたり
ジャック、スイッチ、ポットなども
良い物が使われていたのですね…。
(メキシコ製のような気もします)
付いていたこのスピーカーは(左)
おそらくどこかのメーカーのOEM。
たぶん千円しないぐらいっすね…
元々付いてたスピーカーケーブルと
それに付いているファストン端子、、
(※別名ターミナルソケット)
良い物とは思えないっす…。
そもそもなぜ平型端子なんだろう。
オーディオスピーカーでもあるまいし…
簡単には付かないと思っていたら
とりあえずボルトオンでした。
火傷防止、または触るな危険ステーが
微妙にスピーカーマグネットにぶつかり
取っ払う事にし、一件落着。
唯一ジェンセンのステッカーがちら。
ドキドキとアンプの電源オン。
安物ギターを突っ込んで一発弾く。
真空管が素晴らしいのか?
アルニコスピーカーがすごいのか?
それとも相性が良いのか?
思っていたよりがらっと変わった。
ピックを使わないでポロポロと
今日は何時間でも弾けそうです。
Stay Home ギター月間
by steelfriend
| 2020-05-22 23:30
| 楽器
|
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